2007年(平成19年) 6月27日(水)付紙面より
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庄内地方は26日、鶴岡市を中心に未明から朝にかけて激しい雨が降り続いた。この大雨の影響で鶴岡市の湯田川、上郷、田川、三瀬地区や温海地域などで土砂崩れや民家の床下浸水の被害が相次いだ。温海地域では県道や市道がかん水、列車は羽越本線などが一時運休するなど交通機関が乱れた。午前6時27分に庄内南部に発令された大雨・洪水警報は午前11時に大雨・雷・洪水注意報に切り替わった。
酒田測候所によると、気圧の谷の影響で鶴岡市を中心に局地的に激しい雨に見舞われた。
県総合防災課によると、1時間あたりの最大降水量は温海岳37ミリ、鼠ケ関33ミリ、荒沢32ミリ、櫛引21・5ミリを観測。温海岳では降り始めから午前8時までに146ミリの総雨量があった。
鶴岡市によると、上郷地区の大谷集落で土砂崩れがあり、7戸が床下浸水した。田川、水沢地区の民家裏山の斜面で土砂崩れがあった。
湯田川地区では温泉街の側溝があふれ一時道路がかん水。田中集落の民家で車庫や作業場が床下浸水した。三瀬地区でも床下浸水の被害が出た。
温海地域の菅野代地区では沢水があふれ民家3件が床下浸水、住民が一時自主避難した。また、久曽川の流木が川をせき止め、近くの市道が約300メートル区間かん水し、通行止めとなった。木野俣地区では、県道温海川木野俣大岩川線で流木が道路をふさぎ通行止めとなった。
河川は温海地域の小国川で警戒水位を超え、地元消防団が土のうを積み警戒に当たった。
用水路から道路に水があふれた県道湯田川大山線=午前9時ごろ