2007年(平成19年) 8月19日(日)付紙面より
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鶴岡市の歴史や文化を学ぶ講座「城下町鶴岡の旧町名―その由来と歴史を探る」が17日、鶴岡市立図書館で開かれ、親子連れや郷土史ファンの市民が鶴岡の成り立ちなどについて理解を深めた。
鶴岡の成り立ちなどを解説した「城下町鶴岡」(大瀬欣哉著、庄内歴史調査会編)改訂版発刊の記念講座と位置づけ、同図書館の「なつやすみこども歴史教室」との共催。夏休み中の小学生をはじめ定員30人を上回る市民約50人が受講した。
はじめに、講座のコーディネーターで同調査会の堀司朗代表が「城下町の成り立ち」と題して旧庄内藩主・酒井氏入部以降の鶴ケ岡城や城下整備の概要を解説。続いて、山路勝信さんが「鷹匠(たかじょう)町よもやま話」、茨木芳士さんが「八日町いまむかし」、奥田実さんが「鳥居町界隈(かいわい)」と題し、各町の成り立ちや大正から昭和にかけての変遷などを語った。
この中で山路さんは若葉町と家中新町に分かれている鷹匠町について、「鶴岡市初代市長の林茂政さんの祖先が鷹匠頭として住んだことで名付けられたのだろう。自分の祖先も鷹匠として近所に住むようになった。現在の山大農学部演習林には昭和の初めまで刑務所があった。その後、市営グラウンドとなり市民運動会が開かれたのを覚えている」などと説明した。
また、茨木さんは八日町地蔵堂や極楽寺周辺の変遷、奥田さんは鳥居町の歴史や子供のころの思い出などを語った。
市民が旧町名の由来や成り立ちなどを学んだ