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2007年(平成19年) 8月21日(火)付紙面より

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酒田の新病院「日本海総合病院」に 法人理事長には栗谷氏内定

 県立日本海病院と市立酒田病院が統合して来年4月1日に発足する新病院の名称が、「日本海総合病院」に決まった。改修した上で一部施設を利用する現在の酒田病院は「日本海総合病院酒田医療センター」となる。新病院を運営するため新たに設立される法人の名称は「地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構」とし、法人の理事長に栗谷義樹酒田病院長(61)、副理事長に新澤陽英日本海病院長(60)の就任がそれぞれ内定した。いずれも、齋藤弘知事が20日の記者会見で発表した。

 齋藤知事と阿部寿一酒田市長が18日に酒田市内で最終協議し、病院名を決定、法人の役員人事を内定した。

 新病院の名称について、齋藤知事は会見で「統合再編によって医療機能の充実が図られることを表す名称で、庄内地域を中心としたすべての県民から広く親しまれ、信頼されることを考慮して決定した」と述べた。日本海総合病院は、救命救急センターを新設するなどして高度医療、救急医療を集約する現在の日本海病院の名称となる。

 名称の検討にあたり県と市は、7月上旬から約1カ月の期間を設け、公募を実施。県内外から228件の応募があり、現在の病院名に入っている「日本海」「酒田」を含む名称が多く寄せられていた。新病院名は、酒田医療センターの名称も含め、公募の中にあった。

 一方、「地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構」は、新病院の経営体となり、県と市が設立団体となって来年4月1日に設立する。同法人は職員の身分が非公務員となる一般型で、法人理事会が病院経営や人事に権限を持つ。理事長は理事会トップで病院の最高責任者となり、法人設立団体の県と市の長が任命する。

 理事長に内定した栗谷氏は秋田県出身。東北大医学部を卒業後、由利組合総合病院(秋田県)、東北大医学部第二外科などを経て、1988年に酒田病院外科科長に就任し、98年4月から病院長。副理事長に就く新澤氏は福島県出身。東北大医学部を卒業後、山形大医学部助教授、公立置賜南陽病院長などを経て、2005年7月から日本海病院長。

 日本海総合病院と同酒田医療センターの院長は、理事長が決めることになるが、栗谷氏らの兼務も検討されている。

 理事長、副理事長人事について、齋藤知事は「阿部酒田市長との間で、総合的に諸要因を勘案し判断した」とし、「(来年4月の開院に向け)新病院の運営体制と、2つの病院の職員の融和が重要、不可欠になり、この時期にツートップを内定した。
両者で協議、すり合わせて運営体制を決定し、融和が図られることを期待したい」と述べた。

 県と市は、それぞれの9月定例議会に、新病院の名称や法人役員定数、資本金や出資に関する事項などを盛り込んだ地方独立行政法人設立のための定款と、第三者機関として法人の運営をチェックする評価委員会規約を提案する。

 両議会で可決されれば、10月にも法人設立準備組織を立ち上げ、来年4月に開院する新病院の医療提供体制などを具体化させていく。



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