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2007年(平成19年) 9月26日(水)付紙面より

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箱わなに8羽捕獲 “オトリ”カラス効果?

 鶴岡市がカラス公害対策として「個体数調整」用に設置しているカラストラップの「箱わな」で25日、計8羽のカラスが捕獲されたことが分かった。今月3日の設置以来、捕獲ゼロが続いていたが、「オトリ」のカラス1羽を入れたところ、警戒心を解いたのか相次いでわなに入ったという。

 市はカラス対策として、電線へのテグス張りといった追い払い作戦とともに、今月3日から箱わなを使った捕殺に乗り出した。カラスが中にある餌を求めて入ると、金網が邪魔をして出られなくなる仕組み。中には好物とされるドッグフードや豚の脂身などを置いた。設置場所はカラスの集合場所の鶴岡南高のプール脇と、主な餌場となっている赤川河川敷の2カ所。

 担当の市環境課によると、肉類の配置を変えたり、ハシボソガラス用に穀物の餌を入れるなどしてきたが、設置後2週間余りは警戒して2カ所とも捕獲ゼロが続いていた。

 このため同課では「次の段階」として、別の方法で捕獲したカラスを箱わなの中に入れ、おびき寄せるオトリ作戦に移行。わなの管理を委託している猟友会が捕獲した1羽を22日、赤川河川敷のわなに入れた。

 効果はすぐに現れ、翌23日には相次いでカラスが中に入り、25日までにハシボソガラス計8羽を捕獲した。このうち2羽をオトリ用として鶴岡南高のわなに移し、河川敷のわなに入った6羽のうち一部を同日午後に捕殺した。

 同課では「今後も一定数は捕獲できると思う。様子をみながら許可数の200羽に近づくよう続けていきたい」と話している。

カラスが捕獲された赤川河川敷の箱わな
カラスが捕獲された赤川河川敷の箱わな


2007年(平成19年) 9月26日(水)付紙面より

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県立鶴岡病院 市内で移転新築 通院しやすい場所に 県が方針検討開始

 施設の老朽化に伴い改築計画が進められている県内唯一の公立精神科病院の県立鶴岡病院(鶴岡市高坂)について、県は、現在地で改築せずに鶴岡市内の別の場所に移転新築する方針を固め、検討に入った。隔離・収容から地域へと精神医療のあり方が変化してきているうえ、心の問題が複雑・多様化している児童、思春期への対応や、社会的ストレスによるうつ病の増加といった新たな課題に対応するため外来機能を充実し、郊外地にある同病院を通院しやすい場所に移転して利便性を高める方針。移転場所については、地元の鶴岡市側と今後詰めていく。

 鶴岡病院の現在の病棟は建設から約40年経過し、老朽化が目立っている。県は本年度、750万円を予算化し、改築後の病院の運営方針、施設配置、所要面積、所要投資額、収支見通しなどを盛り込む改築基本計画の策定を進めている。年度末までに策定する基本計画で、新たな設置場所を提示する考え。改築計画では、来年度以降に基本設計、実施設計を進め、2010年度に建設工事に着手し、12年度に新病院開設といったスケジュールが描かれている。

 精神医療を取り巻く環境の変化を受け、県は鶴岡病院の新たな機能を検討してきた。05年度にまとめた報告書では、今後求められる機能として、引きこもりや不登校など子供や思春期の心の問題に対応する専門的な診療、うつ病の増加など社会的な現象への対応、作業療法や訪問看護など社会復帰機能の充実などを提示した。さらに、厚生労働省が要請している医療観察法に基づく指定入院医療機関整備への対応なども新たな課題として持ち上がっている。また、県が外部の監査法人に委託し昨年8月にまとめられた県立病院事業分析評価調査でも、鶴岡病院については「病院の建て替えと機能の充実が課題」と提言されていた。

 鶴岡病院の建て替えに関しては、県内唯一の公立精神科病院という位置づけから、全県をカバーするため県の中央部に移転するといった案も一時構想されたようだが、鶴岡市側の要望もあって同市内での移転新築の方向でまとまったもよう。

 精神衛生法に基づき県が設置する鶴岡病院は、1952(昭和27)年開設。現在は精神科、神経科、心療内科を診療科目に、許可病床数は350床。総面積5万平方メートルの敷地に、6つの病棟、生活療法センター、デイケア棟、グラウンドなどが配置されている。

移転新築が検討されている県立鶴岡病院
移転新築が検討されている県立鶴岡病院



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