2008年(平成20年) 8月6日(水)付紙面より
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鶴岡市出身で元筑波大附属小学校教諭の窪田騰さんを招いた「夏休み特別授業」が5日、同市中央公民館で開かれ、小学5、6年生が算数の楽しさに触れた。
窪田さんは鶴岡南高から東京教育大理学部数学科(現筑波大)を卒業後、都内の中学校教諭を経て1957年から筑波大附属小に勤務し、一貫して算数教育とその研究に専念。教職だけでなく、文部省指導書作成委員、同検定教科書編集委員などの要職も務めた。勇退の前後から田川教育数学研究会の招きで教員を対象に算数教育の技術指導も行っている。
特別授業は鶴岡市教育委員会が夏休みに合わせ、“スーパー算数指導者”の窪田さんを招き「算数が苦手」「得意だからもっと頑張りたい」といった児童を対象に開いた。市内の5年生46人、6年生36人が参加した。
このうち、最初に行った5年生の授業テーマは「図形っておもしろい」。窪田さんは、「斎」「高」など名前に使われている漢字も図案化すると左右対称になるものがあることや、寺院のマークの「卍」は180度回転させると同じ形になるなど、“対称”の不思議を分かりやすく解説。「何となく勘で分かったことを証明できるのが算数の面白さ」とした上で、「中学校、高校に行けばそういうことがたくさんある。楽しく勉強してください」と呼び掛けた。
窪田さんが児童に算数の面白さを伝えた