2008年(平成20年) 11月6日(木)付紙面より
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外食産業大手などで組織する日本フードサービス協会の産地見学交流会が4日、庄内地域で開かれた。農産物の生産現場を見学するとともに、農産物の販路拡大を目指す地元農業団体や生産者などと交流した。
同協会はファストフードやファミリーレストラン、居酒屋など大手外食産業の業界団体。生産者との情報交換や地域農産物の需要開拓などにつなげる産地見学交流会を行っている。このうち、産地見学交流会は3年ほど前から年5回程度実施しており、今年は長野、岐阜、秋田に続き4カ所目。本県では初開催で、全国チェーンのメニューに県産農産物を取り入れてもらい販路拡大につなげたい県と共催で実施した。
この日は、同協会の会員で各社のバイヤーや商品開発担当者など33人が来庄。鶴岡市覚岸寺にあるJA鶴岡のだだちゃ豆の冷凍施設、酒田市十里塚のアサツキ、遊佐町十里塚の白菜、同町江地のパプリカの各ほ場を見学した。
夜には鶴岡市のマリカ市民ホールで交流会。同協会副会長の渡邊正夫日本ケンタッキー・フライド・チキン社長が「外食産業でも農業との連携が重要になっている。交流会を契機に取引につなげていきたい」とあいさつ。続いて齋藤弘知事が「お互いに理解を深め合い、庄内の食の良さを実感してもらえる会にしたい」と歓迎あいさつした。
会場には各JAや食品製造の企業・団体など18団体がブースを構え、1分程度の持ち時間でそれぞれの商品をPR。各ブースには漬物や庄内柿、地酒、そば・うどん、赤ネギ、月山ワイン、水産加工品などさまざまな農産物・加工品が並び、バイヤーらは一つ一つブースを回り庄内の食材の味を確かめていた。
一行は5日、鶴岡市羽黒町川代で赤カブのほ場を見学した後、最上地域に入り、大蔵村でタラノメ、舟形町でマッシュルームなどの栽培現場を回り、午後から新庄市内での交流会に臨んだ。
日本フードサービス協会の会員たちが庄内の食材を味わった