荘内日報ニュース

2010年（平成22年） 6月27日（日）付紙面より

部活引退の３年生がクリーンプロジェクト　スクールバスを初清掃

　鶴岡市立第一中学校（松浦昇校長、生徒702人）の3年生たちが25日、スクールバス清掃などのクリーンプロジェクトを繰り広げた。

　本年度の生徒会（須佐信之介会長）執行部では、いつもお世話になっている地域や場所に感謝の気持ちを込めてピカピカにしようと、クリーンプロジェクトを企画。部活動を引退した3年生全員が参加し、昇降口や学校周辺のごみ拾いのほか、スクールバスもきれいにすることにした。

　この日は6クラスごと5、6人ずつのグループに分かれ、校舎周辺のごみ拾いや草むしり、昇降口の窓磨きなどを展開。このうちスクールバス清掃では、下校のスクールバス2台が来るのを待って、生徒たちが掃除。女子生徒がバスの中で手すりや座席、床をぞうきんでふいたり、男子生徒が脚立に乗って車体前部や後部の窓ガラスを磨くなどした。

　市から委託を受けた庄内交通嘱託職員で運転手の工藤孝治さん（69）は「十何年、スクールバスの運転手をしているが、バスの清掃をしてもらうのは初めて。バスは毎日、窓をふいたりしているが、天井などは年1回。生徒たちも自分たちできれいにすることでバスに愛着がわくのでは」と笑顔で話していた。また、執行部の土岐菜津美さんは「来年度も一中の伝統としてバス清掃を続けていってもらいたい」と話していた。