2010年(平成22年) 7月18日(日)付紙面より
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庄内町の立川中学校(渡部登美雄校長、生徒199人)で16日、浴衣の着付け教室が行われ、生徒たちが自分で帯を結んだり、着物の畳み方などを学んだ。
京都市に本部を置くNPО法人和装教育国民推進会議県支部の協力で実施。同推進会議では、「和装教育」を通し日本文化について理解を深めてもらおうと、希望する全国の中学校でボランティアで着付け教室を行っており、立川中は家庭科の授業の一環として3年前から毎年3年生が体験している。
この日は県支部から小池泰弘副支部長や支部員の着付け教室の先生など12人が訪れ、本年度の3年生、2クラス計73人が参加。小池副支部長が「これから皆さんは世界で活躍するだろう。着物をちゃんと着られることが日本人の証しとなる。日本の文化に興味を持つきっかけにして」と話し、1クラスずつ交代で男女別に着付けに挑戦した。
このうち女子生徒たちは支部員の指導で、「羽織ったりせずに、浴衣を腰に回し肩から袖を通して」と細かい所作から教わった。生徒たちは自分たちで襟を合わせ、腰ひもを結んだりしながら、帯も前結びして背中に回すなど鏡を見ずに30分ほどで着装。お互いに帯の仕上がりを見合ったりしながら、笑顔を見せていた。
浴衣を着た後は、すそを少し上げて座るなど着物を着た際の身のこなしや、最後は自分たちで着物を畳み、着物文化の一端に触れた。