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荘内日報ニュース


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2010年(平成22年) 11月6日(土)付紙面より

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縄ない上手にできた 三川町東郷小

 三川町の東郷小学校(池田幹夫校長、児童117人)で4日、地域のお年寄りたちを指導者に、縄ない体験活動が行われた。

 農村地域の伝統文化に触れる学習の一環として毎年この時期に実施。なった縄は年明けに行う同校伝統の凧作りで凧(たこ)の足として使う。

 この日は4、5、6年生69人と、地元の老人クラブからおじいちゃん、おばあちゃん30人が協力。近くの学校田で子供たちが栽培・収穫したもち米のわらを使い、町内会ごと5グループに分かれ、お年寄りから手ほどきを受けながら縄ないに挑戦した。

 2時間の授業で、5、6年生は両手を広げた幅の尋(ひろ)にして10尋を2本(計約20メートル)、4年生は6尋を2本(同12メートル)を目標に作業をスタート。初めて取り組む4年生は手のひらでよりをかけながら縄をなう手順を手取り足取りお年寄りから教わりながら集中して取り組んでいた。

 4年生の佐藤ルウさんは「手の力の込め方が難しい」と慣れない作業に苦戦。3回目となる6年生の菊地佳奈さんは「だんだん早くなえるようになってきた。15尋はでかしたい」と話していた。

 大瀧守次さん(75)=東沼=は「昔は縄ないがすべての基本だった。今では親世代でもできないのでは」と話し、子供たちのそばで手際良くなっていた。

「こうやってわらを足していくんだ」。地域のお年寄りに教わりながら縄ないをする東郷小の児童たち
「こうやってわらを足していくんだ」。地域のお年寄りに教わりながら縄ないをする東郷小の児童たち


2010年(平成22年) 11月6日(土)付紙面より

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「心のバリア」なし 障害者と健常者が空間共有 命も感動も…みんな一緒

 障害者と健常者が一つの空間で感動を共有したい―。そんな思いを込めたイベント「みんな違って、みんないい…みんな一緒!」が10月31日、庄内町の響ホールで開かれた。演じる側も、見る側も、障害の有無に関係なくダンスや音楽を楽しんだステージ、障害をテーマにした映画の上映とシンポジウムなどを通じ、「心のバリア」のない時間を過ごし、そうした環境づくりについて考えた。

 自閉症の二男を持つ飯野つや子さん(庄内町)を代表に、庄内各地でボランティア活動を行っている有志らが実行委員会を組織し、約1年前から準備をしていた。

 開催の趣旨について、事務局の栗原穂子さん(鶴岡市大山)は「障害児の親から『この子が年を取ったら、一緒に逝く』『いろいろな所に連れていきたいが、大声を上げるので、行けない』、逆に若い健常者の女性から『鶴岡に障害児はいない』といった話を聞く中で、もっとお互いの壁を取り除かなければいけないと思っていた」とする。

 ステージでは、プロのボーカルデュオ「iora」、山形市を拠点に活動するパフォーマンスグループ「山形心体表現の会」の両ゲストをはじめ、庄内地方で活躍するピアニストや歌手、ダンスグループなど、総勢約70人が出演。自閉症をテーマにした映画「星の国から孫ふたり」の上映、槙坪夛鶴子監督を招いたシンポジウムなどが行われた。

 県総合社会福祉基金(通称・紅花基金)などから助成を受ける一方で、いいものを見てほしいという趣旨から、一般で映画800円、ステージ1500円と、この種のイベントとしては比較的高額な入場料を徴収。それでも午前の映画で約300人、午後のステージで約450人、延べ約750人が観賞した。

 ステージのうち山形心体表現の会は、障害者を中心にしたメンバーが全身を使い、迫力あるパフォーマンスを披露。観客も一緒に体を動かし、会場は熱気に包まれた。

 イベント終了後、そんな一体感に、「どんなことをやりたかったか、来て分かった。ありがとう」と涙を流しスタッフにお礼を言う人もいた。

 栗原さんは「ダンスを披露する子供たちに、なぜ手話の解説が必要なのか、なぜこのイベントをやるかなど、一つ一つお互いに理解を深めながら準備を進めてきた。そうした積み重ねが、障害のある人でも安心して暮らせる、『心のバリア』のない世の中になるのでは」と話した。

 来年以降も、最低3年間は続けていくという。

熱気に包まれたステージのフィナーレ
熱気に包まれたステージのフィナーレ



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