2010年(平成22年) 12月3日(金)付紙面より
ツイート
酒田市の一條小学校(松本千枝子校長、児童106人)で2日、米粉調理実習が行われ、同校の5、6年生計35人が「米粉チーズケーキ」作りに挑戦した。
市米粉利用推進協議会(会長・前田茂実市農林水産部長)が、米粉を使った食品の普及、定着を図るとともに、米粉への理解を深めてもらおうと昨年度から、市内の小学校で調理実習を実施している。本年度、一條小は宮野浦、亀城両小に続き3校目で最終。
この日はまず、市農政課職員が「良質なタンパク質を小麦粉より多く含む」「油を吸いにくく天ぷらや空揚げにして食べたときにサクサク感がある」「食物繊維が豊富」など米粉の優れた点や、コメの消費拡大により食料自給率の向上につながることなどを説明した。
続いて、JA庄内みどり女性部の家坂鈴さんと桑山美穂さんを講師に調理実習。子供たちはクリームチーズに砂糖、プレーンヨーグルト、生クリーム、粉末のアーモンドと、小麦粉と同じ60―70ミクロン(1ミリの1000分の1)まで細かくした米粉を混ぜ、バターを内側に塗った陶製の器に入れてオーブンで焼いた。
20分ほどで焼き上がり、全員で試食。表面はサクサク、中はトロリの米粉チーズケーキは「甘酸っぱくておいしい」「滑らかでさっぱりしている」と子供たちに好評だった。
ともに5年生の伊藤瀬奈さん(10)は「米粉は初めて見た。このチーズケーキにも入っていると分からないほど、自然な味だった」、小野真琴さん(11)は「いつもお母さんと一緒に米粉のお菓子を作っているので今日は“楽勝”。生地がおいしかったので、焼いても絶対おいしいと思った」と話していた。
2010年(平成22年) 12月3日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡市山王町の山王日枝神社境内で1日、ケヤキの大木などに飾り付けたイルミネーションが点灯された。約1万5000の小さな電球がきらびやかに輝き、師走の街角に華やかさを演出している。
街路整備の工事が行われている山王通りに「景気をつけよう」と、鶴岡山王商店街振興組合(三浦新理事長)が工事業者の協賛を得て初めて実施した。境内にある高さ約20メートル、幹周り約5メートルの大ケヤキを中心として周囲の樹木に青や白色の豆電球や発光ダイオード(LED)の電飾を施した。取り付けは、昨冬まで5年間、仙台市の「光のページェント」の電飾を手掛けた経験を持つ同町の佐藤功(つとむ)さん(65)が担当した。
この日は午後4時から点灯式があり、三浦理事長が「商店街や山王神社を訪れる人から楽しんでもらえれば」とあいさつし、集まった近くの住民や子供たち約50人が声をそろえてカウントダウン。点灯の瞬間には「オオー」という歓声が上がった。境内を訪れた小学6年の女の子4人の仲良しグループは、大ケヤキのイルミネーションに「とてもきれい」と話し、商店街を通りかかった女子高生や市民らが足を止めて携帯電話のカメラにきらやかな光景を収めていた。