2011年(平成23年) 4月5日(火)付紙面より
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鶴岡市湯田川の梅林公園で、ようやく早咲きの紅梅が咲き始めた。園内にはまだ多くの雪が残る中、ほのかな梅の香りが漂っている。
湯田川温泉南側にある同公園には、紅梅を中心に約300本の梅が植えられている。市からの委託で公園を管理・運営している湯田川温泉観光協会によると、今年は大雪の影響で昨年より1週間ほど遅い先月中旬ごろに咲き始めた。1日現在は、早咲きの紅梅が3、4分咲きとなり今月上旬以降には、紅梅、白梅とも見ごろを迎えるという。
同公園では10日、同観光協会主催で「梅見の会」が開催される。会場では午前10時から旅館女将連のメンバーが野だてを行い、抹茶と菓子を400円で提供する。このほか、午後1時から、園内の特設会場で地元湯田川地区の伝統芸能「湯田川温泉神楽」や踊りサークルが演目を披露する予定。同温泉の各旅館では趣向を凝らした「お花見弁当」を販売する。雨天の場合は17日に延期する。また、野だての収益金の一部を東日本大震災の義援金にする。
1日午前中は、青空が広がる暖かい天候となり、ぽつぽつと咲き始めた梅の花から“春の香り”がしていた。また、園内には多くの雪が残っており、湯田川温泉旅館青年部のメンバーが梅見の会の開催に合わせ、除雪作業に励んでいた。メンバーの一人は「梅が咲く時期にこれほど雪が残っていたのは初めてだ。イベントが予定通り開催できるよう除雪作業を進めていく」と黙々とスコップで作業を進めていた。