2011年(平成23年) 10月9日(日)付紙面より
ツイート
本年産庄内柿の本格出荷を前に、出荷規格を統一する目揃(めぞろえ)会が7日、鶴岡市羽黒町荒川のJA庄内たがわ中部選果場で開かれ、各農協の選果人たちが出荷規格を確認した。
目揃会は庄内柿の安定販売に向け、品質の平準化を図ろうと、毎年開かれている。JA全農山形園芸部庄内園芸課によると、今年は3―5月上旬の低温の影響で発芽期が2週間ほど遅れたが、6月以降は天候に恵まれ、ほぼ前年並みの生育で推移している。例年よりやや小玉傾向だが品質は良好。早生種の「刀根」や「石橋」の収穫はスタートしており、主力品種の「平核無(ひらたねなし)」は今月中旬から始まり、11月初旬にピークを迎える見込み。
この日は選果人、県や市の農政担当者など約50人が参加。全農の担当者が着色や形状について、申し分のない「赤秀品」やわずかに傷がある「優品」などのほか、病害虫の被害にあったサンプルを示しながら「今年は心配された台風や病害虫の目立った被害が報告されておらず順調。選果人同士で情報交換し、消費者においしい庄内柿を届けられるようお願いします」などと説明した。
同庄内園芸課によると、今年の出荷量は約3540トン(前年実績比105%)を見込んでおり、北海道をメーンに東北、関東、大阪の各市場に出荷されるという。