2011年(平成23年) 12月28日(水)付紙面より
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鶴岡市本町二丁目の映像作家、渡辺智史さん(30)が監督を務めた長編ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」が28日から、同市山王町の鶴岡まちなかキネマで再上映される。「だだちゃ豆」や「藤沢かぶ」「外内島きゅうり」など庄内地方を中心に県内の在来作物に焦点を当てたもので、11月に同キネマなどで上映し好評だったため。1月9日まで上映される。
この映画は、味は良くても形が悪い、育てにくいなどの理由で廃れていった在来作物と、その種をあえて守り続けてきた人たちを通じて、大量生産・大量消費の経済の在り方や、自然と人間の命の問題に光を当てた。県内の四季折々の美しい風景や、その中で命を育んできた農業者、命と科学の接点を探るように「農」を語る地元の学者、創作料理で在来野菜に新しい命を吹き込むイタリア料理店シェフらの姿を描いている。
鶴岡まちキネでは11月12―12月2日に上映され好評で、「もう一度見たい」「まだ見ていなかった」などの声を受け、再上映が決まった。鑑賞券(当日)は一般1200円、高校生以下500円。会場エントランスホールでは上映期間中、同映画のポスターやチラシに写真を提供した写真家・東海林晴哉さん(鶴岡市)と、タイトル題字を担当した書家・岡部陽子さん(同)の特別展「写真+落書」展を開催する。
問い合わせは鶴岡まちなかキネマ=電0235(35)1228=へ。
上映開始時間は次の通り。▽12月28―31日(午前9時40分、同11時50分の2回)▽1月1―3日(午前11時50分の1回)▽1月4―6日(午前9時40分、同11時50分の2回)▽1月7日以降(未定、年明け後に確定)