2011年(平成23年) 12月29日(木)付紙面より
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鶴岡市は、鶴岡公園内にある公衆トイレの改築整備を進めている。老朽化や男女別に分かれていないなど、観光客などからも評判が悪かったもので、本年度は鳥小屋脇にあるトイレの移転改築と鶴岡工業高側で旧相撲場脇のトイレの改築を行う。
同公園内のトイレは5カ所。このうち改築が終わった疎林広場脇のトイレを除く4カ所について見直す。住民代表や観光関連団体などによる鶴岡公園環境整備懇談会の場で各委員から「使いにくい」「最優先で整備すべき」といった意見が出されたほか、観光客から市に公園内のトイレに関する苦情が寄せられていた。
鳥小屋脇のトイレは解体し、代わりに荘内神社大鳥居そばでバラ園西側の木立の中に新設する。周辺環境に配慮して圧迫感を出さないよう、男子、女子、多目的に分けて3棟の独立したトイレを整備する。多目的トイレは、車椅子での利用やベビーベッドを備えて赤ちゃん連れでの利用を想定する。3棟とも木造で、内外装に鶴岡産のスギ材を使う。今月に工事に入り、来年2月末の完成予定。
旧相撲場脇の現在のトイレは、男女が区別されていない。これを1棟タイプだが男子、女子、身体障害者用に分けたトイレに改築する。木造で年明けから工事に入り、花見シーズン前の年度内に完成させる。また、護国神社脇のトイレは廃止し解体するほか、鶴岡南高側の稲荷神社脇トイレについては、改築する2つのトイレの利用状況を見ながら整備方針を決める。
解体経費を含めた本年度の整備事業費は約2300万円。市は、公衆トイレの整備を先行する形で公園全体の整備の在り方を検討している。