2011年(平成23年) 9月3日(土)付紙面より
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長野県の諏訪信用金庫(本部・岡谷市、花岡柾好理事長)の年金友の会「信寿会」が6月から実施している庄内地方への観光ツアーで、31、1日から後半のツアーが始まり、会員たちが新たに酒田市を含むコースで庄内観光を楽しんでいる。
7月と9、10月を中心に、6月から11月まで計約1000人が1泊2日で庄内を訪れる。前半の観光スポットは鶴岡市だけだったが、後半は同市櫛引地域でのサクランボ狩りに代わり、酒田市日吉町一丁目の舞娘茶屋相馬樓が組み入れられた。
後半第一陣となった31、1日のツアーには諏訪信金宮川支店(茅野市)の42人が参加。初日に相馬樓で舞娘の芸を見た後、鶴岡市の湯野浜温泉に宿泊、2日目は同市の鶴岡公園(藤沢周平記念館、大寶館など)、出羽三山神社などを巡った。
参加者の男性は「景色も食べ物も素晴らしい。舞娘は初めてだったので感激した。ああいう文化が東北にあるのも意外だった」と喜んでいた。
後半は計8班体制で約600人が訪れる。仲介した鶴岡信用金庫では前半と同様、若手職員約30人が交代で鶴岡公園を案内する支援を行う。
2011年(平成23年) 9月3日(土)付紙面より
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庄内浜の底引き網漁が1日、解禁された。夕方には、各漁港に漁を終えた漁船が次々と入港し、2カ月ぶりの水揚げに港が活気づいた。
底引き網漁は、袋状の網を海底で引き回して魚を捕る漁法。漁期は9月から翌年6月いっぱい。7、8月は魚の産卵期のため禁漁となる。
鶴岡市の県漁協由良統括支所には8隻の底引き網漁船が所属。この日、由良漁港には午後3時すぎから漁を終えた漁船が次々と入港し、待ちかねた家族や県漁協婦人部のメンバーらが港で出迎えた。
漁船が接岸すると船員や関係者らは力を合わせて手渡しリレーしながら、甲板から底物のカレイやヒラメ、タイ、カワハギなどが氷詰めされた魚箱を次々と下ろしていた。また、各漁船には県漁協から初漁の祝い酒が贈られ、2カ月ぶりの漁を無事に終えた漁師たちは安堵(あんど)の表情を見せていた。
規天丸の佐藤一規船長(52)は「禁漁期間を終え、初日の漁は大漁を期待していたが、思ったほどは捕れなかった」としながらも「エチゼンクラゲがいなかったので、今後の漁に期待したい」と話していた。