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2012年(平成24年) 1月26日(木)付紙面より

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絵手紙に思い込め 被災地の長瀞小へ送る

 酒田市の田沢小学校(柴田公利校長、児童41人)で25日、絵手紙教室が開かれた。長年にわたり趣味で絵手紙を書いている外部講師の石黒初枝さん(57)=酒田市山元=の指導で、6年生14人が絵と短文で自らの気持ちを表現。完成した絵手紙は、東日本大震災の被災地・宮城県亘理町の長瀞小学校6年生宛てに送付する。

 田沢小6年担任の平山洋子教諭によると、大震災直後、同校では救援物資として大量のノートを酒田市に寄託。「どこの被災地に届くか分からなかった」(平山教諭)が、昨年6月下旬、長瀞小から田沢小に「ありがとうございます」というお礼の手紙が届いたという。

 これをきっかけに、同9月29日から1泊2日の日程で行われた田沢小6年の仙台方面への修学旅行の際、児童たちは長瀞小を訪問。田沢小児童が一輪車、長瀞小児童が合唱をそれぞれ披露し合った。その後も交流の模様を収めたDVDや感謝の手紙が田沢小に届くなど、交流を深めている。

 絵手紙教室は、市教育委員会の地域力向上事業の一環として同校と田沢コミュニティ振興会(阿蘓勝会長)が企画したもので、自らの気持ちを被災地に届けるのが目的。石黒さんから「書くものをよく観察して」「書く時は画面いっぱいに」などと指導を受けた児童たちは、ニンジンやカブ、タマネギ、時計など自ら選んだ題材と向き合い、一生懸命に筆を走らせていた。

 長瀞小6年生は現在、41人が在籍していることから1人当たり2、3枚を担当。「涙(悲しみ)の先にある希望」という意図で、タマネギと「目に染みるけどおいしい」という短文をしたためた久松竜君(11)は「みんなで助け合って頑張ってほしい」、ヒマワリの大輪に「あかるくな ひまわりめざし」と添えた後藤舞香さん(12)は「一日も早く明るくなって」とそれぞれ話していた。

 平山教諭によると、完成した絵手紙は今後、児童自ら栽培したサツマイモの売上金で購入したけん玉、トランプなどの遊び道具とともに送付する予定という。

亘理町の長瀞小へ送る絵手紙を書く児童たち
亘理町の長瀞小へ送る絵手紙を書く児童たち



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