2012年(平成24年) 1月31日(火)付紙面より
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東日本大震災の避難者を対象にした「新春もちつき交流会」が29日、鶴岡市ゆうあいプラザかたぐるまで開かれ、和太鼓演奏の体験や餅、寒ダラ汁などの会食などで、避難者同士や地元住民たちと交流した。
鶴岡市社会福祉協議会(富樫毅会長)が、避難者同士が会い親睦を深めてもらおうと、市内への避難者を対象に開催。福島、宮城両県から36世帯、合わせて約100人が参加した。
アトラクションでは、地元の和太鼓、フラダンス、ストリートダンス、バンドの各グループが披露。和太鼓の「念珠関弁天太鼓創成会」の演奏では、最初は太鼓の大きな響きに驚いていた子供たちも、次第に体を揺らしリズムに乗った。自分たちもばちを持って演奏を体験し、「どん、どん、どん、やー」と元気に掛け声を発し、楽しんでいた。
その後は餅をつき、あんこ餅ときな粉餅にし、同市小波渡地区の女性たちが調理した寒ダラ汁などとともに食べた。会場には、毛布や衣類などの物資提供コーナー、JA鶴岡などによる地元産物の産直コーナーも設けられ、にぎわっていた。
福島県双葉町から避難してきた男性は「避難者同士でたまに会うようにはしているが、最近は子供の部活の送迎などで忙しくなり、あまり会っていなかったので、うれしい」と話していた。