2012年(平成24年) 2月1日(水)付紙面より
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黒川能(国指定重要無形民俗文化財)が奉納上演される鶴岡市黒川の王祇祭(2月1、2日)を前に30日、山添高校(齋藤和久校長)の1年生たちが、同祭の舞台となる黒川の春日神社参道で除雪ボランティアを繰り広げた。
同校1年生は2005年度から総合学習の一環で、同じ櫛引地域内の黒川能に関する学習を年10回ほど行っている。除雪はその一環で、毎年実施。今回は1年生約30人が、地域住民と一緒に参道の石段(長さ約150メートル)を中心に除雪した。
シャベルを手にした生徒たちは、深さ数十センチの雪に覆われた石段に一列に並び、ハーハーと白い息を吐きながら、次々に雪をかいていった。瞬く間にこけむした緑の石段が現れた。
小泉凌矢君(16)は「誰かが協力を必要とするときに、仲間と一緒にコミュニケーションを深めながらできるのはとても良いことだと思う」と上気した頬で話した。
春日神社の参道は2月1日から2日にかけ、上、下両座当屋の住民が御神体の王祇様を担いで上り下りするほか、同神社の舞台では2日午前、黒川能が奉納上演されるため、大勢の見学者が訪れる。