2012年(平成24年) 5月29日(火)付紙面より
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鶴岡市恒例の「朝市」の今シーズンの営業が27日、市役所本庁舎駐車場で始まった。初日から新鮮な農産物や魚介類を求める大勢の市民でにぎわった。
生産者と消費者の交流を通じて地元産の農林水産物をPRしようと、「地産地消」を先取りする形で1994年に始まった。生産者らで組織する鶴岡市朝市の会(佐藤貴成会長)が運営する。
この日は、朝の光がまぶしい絶好の「朝市日和」に恵まれ、開店の午前6時前には100人ほどの「朝市ファン」が並んだ。各店にはホウレン草やレタス、キャベツなどの野菜、スターチスやトルコギキョウなどの花、各種漬物、餅などの加工品、由良漁港に水揚げされたハタハタやタイ、イナダ、口細などの新鮮な海の幸がずらりと並んだ。
初日とあって「今年もよろしく」「また、来ました」といったあいさつが飛び交い、訪れた市民は生産者らとの会話を楽しみながら品定めしていた。午前5時ごろに訪れ一番乗りとなった同市昭和町の富樫俊二さん(79)は「朝市が始まった年から毎回欠かさずに、健康のために歩いて来ている。とにかく新鮮で安い。顔見知りとなった生産者と直接会話できるのも楽しい」と話していた。
初回はオープン記念で先着200人に青ジソかサルビアいずれかの苗がプレゼントされた。市役所駐車場の朝市は10月まで毎月第2、4日曜日の午前6時に開店する。