2012年(平成24年) 6月14日(木)付紙面より
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酒田市砂越のJA山形農工連は12日から、同市松山地域の名産「おばこ梅」を使用した「プレミアム梅酢ドリンク・2倍濃縮」、地元・庄内地域の造り酒屋の酒かすを使用した「あまざけ」2種の販売を開始した。みどりの里「山居館」(酒田市)、産直こまぎ(鶴岡市)などで取り扱っている。
おばこ梅は、鶴岡市湯田川地内の園地で栽培されていた梅から▽香りが高い▽果肉が厚い▽肉質が緻密―などの特性を持つ樹木を選別、庄内地方一円に普及させた在来品種。果実は15グラムほどの中粒種で、表面の果肉がきれいなことから「庄内おばこ」をイメージし命名された。松山地域では、転作田を活用し17年前に栽培がスタート。現在、栽培農家20戸がJA庄内みどり「おばこ梅部会」を組織して年間15トン前後を出荷している。
農工連では、これまでに原酢、梅酢と梅果汁を合わせたストレートドリンク、さらにハチミツを加えた濃縮ドリンクの3種を製造・販売。いずれも年々販売量が増えているという。
今回の新商品は、プレミアム感を出すために2年熟成した梅酢を使用し、梅果汁をブレンド。高級感を出すため容器の瓶にもこだわった。まろやかな味わいが特徴で、水や炭酸水で割って飲む。
一方、酒かす仕立ての「あまざけ」は、遊佐町内の造り酒屋の吟醸酒かす、砂糖で仕上げたノンアルコール飲料。芳醇(ほうじゅん)な味わい、上品な甘味が特徴。「プレーン」と「ゆず風味」の2種がある。
農工連の高橋宗一常務理事は「梅酢、酒かすとも発酵食品。暑い季節の疲労回復、夏バテ予防に効果がある。これからの季節に飲んでもらいた
い」と話している。「おばこ梅酢ドリンク・2倍濃縮」は、300ミリリットル入りで小売価格が630円(税込み)、ギフト用の2本セットは化粧箱に入り1500円(同)。「あまざけ」は、いずれも180グラムパック詰めで180円(同)。問い合わせはJA山形農工連=電0234(52)3100=へ。