2012年(平成24年) 6月15日(金)付紙面より
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鶴岡市立上郷小学校(金子研司校長、児童119人)の1年生が13日、同市水沢地区の大山川にアユの稚魚約2000匹を放流した。児童たちが「大きくなってね」と、元気に泳ぐ稚魚を見送った。
子供たちから地元の自然や川の魚に興味を持ってもらい、環境保護などについて考えてもらおうと、市内の小学校を対象に鶴岡市と赤川鮭漁業生産組合が毎年この時期に実施している。本年度は上郷小と櫛引東小が放流に参加した。
この日の午前、上郷小の1年生22人が引率の教員と一緒に水沢地区のせせらぎ公園に集合。昨秋ふ化し、同生産組合が育てた体長10センチほどの稚アユ約2000匹が準備された。はじめに市職員から「アユは1年だけしか生きられず、本物が泳いでいる姿はあまり見られない。よく観察してアユのことを勉強してください」と、生態や一生について説明を聞いた。
その後、児童たちは稚アユを入れたバケツを川辺まで運び、「元気で帰ってきてね」と声を掛けながらそっと放流。素早く泳いでゆくアユを見送りながら「あっという間に見えなくなったよ」と歓声を上げていた。遠藤はるなさん(7)は「アユはかわいいと思った。大きくなって元気に泳いでいる姿を見てみたい」と話していた。
同日午後は鶴岡市黒川の黒川橋下流で櫛引東小の4年生が稚アユ約2000匹を赤川に放流した。