2012年(平成24年) 10月9日(火)付紙面より
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日本有数の野鳥の飛来地となっている酒田市の最上川スワンパークで8日朝、冬の使者・白鳥の第一陣が確認された。昨シーズンより4日遅い第一陣の飛来。
日本白鳥の会理事の角田分さん(同市本楯)が同日午前5時ごろから観察していたところ、一番多い時で300羽余りが中州で羽を休めたという。「初飛来でこのような大群が訪れるのは珍しい。その後、多くが飛び立った」(角田さん)という。
連絡を受けた同市白鳥を愛する会の池田昭三会長も同8時ごろ、スワンパーク内の中州上流部で羽を休めている白鳥を確認。白鳥は同8時半ごろにかけ、30―50羽の群れとなって飛来、長旅の疲れを癒やしていた。
市では鳥インフルエンザの感染防止のため今シーズンもスワンパーク内の水制工一帯を立ち入り禁止区域に設定し、餌付けを全面禁止。白鳥の飛来は12月中旬まで続く。
一方、鶴岡市の大山下池でも8日朝、白鳥の飛来が確認された。
国指定大山上池下池鳥獣保護区管理員の宮川道雄さん(同市大山)が同日午前5時ごろから観察したところ、コハクチョウ635羽と国の天然記念物のヒシクイ14羽の飛来があった。白鳥の飛来は昨年に比べ1週間以上遅いという。
宮川さんは「例年の初飛来は10羽程度だったが、今年のように大群で来るのは珍しい。気温が高いことが影響していると思う」と話した。