2012年(平成24年) 10月9日(火)付紙面より
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由良港大漁祭が7日、鶴岡市の県漁協由良総括支所で開かれた。水揚げされたばかりの鮮魚が格安で販売され、大勢の買い物客でにぎわった。
新鮮な地元の魚をPRし魚食の普及を図ろうと、底引き漁船の船長などで組織する鶴岡地区底曳船頭会(斎藤守会長)の主催で2009年から毎年この時期に開催している。
前日の雨が上がり、午前10時の開場前には同支所の前に買い物客300―400人が集まり長蛇の列をつくった。会場に並んだ魚介類は前日水揚げされたタイやヒラメ、甘エビ、ヤリイカ、アンコウ、カレイなどのほか、この日午前0時に出港した船が朝までに持ち帰った“捕りたて”の鮮魚も。また、ここ数日揚がらなかったハタハタが並んだ。いずれも市価より安い値段で販売された。
行列の人数が多く、小分けに入場させるなど制限を設けたものの、開場と同時に大勢の買い物客が販売コーナーに押し寄せ、売り子が対応に四苦八苦する場面も見られた。地元の鶴岡市堅苔沢から足を運んだ70代主婦は「おいしい魚が手軽に安く買えるので楽しみにしていた。今日はハタハタとヒラメの刺し身を買った」と満足そうに帰途に就いていた。
このほか、カニ汁やアンコウ汁、焼きイカ、ゆでダコ、カレイ焼きなどが販売され、家族連れでにぎわった。鮮魚の詰め放題コーナーや県漁業監視調査船「月峯」の乗船体験なども人気を集めていた。