2012年(平成24年) 11月15日(木)付紙面より
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食材が全て鶴岡産という給食を食べながら生産者と交流する「食育・地産地消給食会」が13日、鶴岡市の湯野浜小学校(竹田茂校長、児童124人)で開かれ、子供たちが生産者から苦労話などを聞いた。
市内の小中学校や市学校給食センターの栄養士、漁協、農協の関係者らでつくる市食育・地産地消推進協議会(東山昭子会長)が2002年度から、市が年2回行う「オール鶴岡産給食」に合わせ、年1校を選び実施している。食の大切さや地域の農水産業への理解を深める狙い。
この日は、先月に続き今年2回目のオール鶴岡産給食で、市内の半数近い19の小中学校(15小学校、4中学校)で新米のご飯(はえぬき)、シメジや豚肉などの「きのこ汁」、だだちゃ豆やキャベツを入れた「鶴岡ビーンズ」、マアジを開き骨ごと食べられるように揚げた「あじの丸揚げ」、しそ巻きの5品が出された。
湯野浜小には、農家の本間卓さん(同市千安京田)、給食のアジを提供した県漁協由良加工場の阿部勝樹次長の2人が訪問。給食前にランチルームで4、5年生合わせて約50人に、「天候に左右されるので、水管理などが大変。皆さんが食べる米にはいろんな人の頑張りが詰まっている」(本間さん)、「庄内浜で捕れる魚は約200種。全て天然物なので、安全安心で鮮度も良く、おいしい。いっぱい食べて」(阿部さん)などと講話した。
子供たちはその後、本間さんや阿部さんらと一緒に給食を食べて交流した。4年生の小笠原将太君(10)は「アジは味が染みてておいしく、きのこ汁は香りがいい。鶴岡はこれだけの食べ物を全部そろえることができてすごいと思う」と話した。