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2013年(平成25年) 9月1日(日)付紙面より

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酒田の魅力「街歩き」で再発見

 「街歩き」をテーマに観光に関する情報を交換し合う、酒田市民による街づくり団体「湊(みなと)町さかた探検隊」(代表・温井亨東北公益文科大教授)のメンバーによる「まちなか散策」が30日、同市日吉町周辺で行われた。山形市で同様の活動を展開する「城下町やまがた探検隊」(新関芳則隊長)の隊員も加わり、一帯に残る町屋などを見学して回った。

 「―さかた探検隊」は今年6月、街中の隠れた魅力を発見し、特定の観光施設に限定しない都市型観光の在り方を探るとともに、古くから市内に残る町屋や土蔵、明治―昭和初期の洋風建築などを保存・活用し、歴史と文化の街づくりを進めようと、温井教授、「―やまがた探検隊」の副隊長を務める県港湾事務所(酒田市)の熊坂俊秀所長らが中心となって結成。現在の隊員は15人ほど。

 これまでに隊員たちは計6回にわたり、同市のさかた街なかキャンパスで情報交換。この中で出された魅力的な建物が多く並ぶ日吉町や南新町を実際に歩いてみようと、今回の散策を企画した。

 この日は酒田、山形両市の探検隊から合わせて約20人が参加した。熊坂所長手作りの散策マップを持ち、計17のスポットを見て回った。

 このうち南新町一丁目の「旧割烹はら」は、1933年に建てられた鉄筋コンクリート4階建ての洋館と、35年に松山の大地主から建物を買い取って移築したという母屋、山王森の斜面を利用した庭から成る。参加者たちは庭を見学し、熊坂所長は「ゴム製生理用品を発明して繁盛した。洋館は現当主の祖父がゴム製品を入れるため倉庫として建てたという。1960年ごろから割烹を営んでいた」などと解説。参加者は写真に収めるなどしていた。

 今年で設立から10年の節目を迎えた「―やまがた探検隊」の新関隊長は「どの街にもいろいろ宝物が残っている。酒田には、山形にない海という武器もある。磨きをかけることで、回遊性のある魅力的な観光ゾーンになるはず」と話す。温井教授は「街歩きには、隠れた魅力を発見する楽しさ、住んでいる人とコミュニケーションを取れる楽しさがある。今後は町屋などの価値をどう見いだしていくか研究・検討していきたい」と語った。

香梅咲(左)と相馬樓の間を通る姿見小路を歩く参加者たち
香梅咲(左)と相馬樓の間を通る姿見小路を歩く参加者たち



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