2014年(平成26年) 1月11日(土)付紙面より
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酒田市の平田保育園(小柳美恵子園長、園児103人)で10日、園児たちが餅つきや「なし団子」作りを楽しみ、小正月行事の一端に触れた。
園児たちから伝統行事に理解を深めてもらおうと、地元の伝統文化に詳しい元平田町中央公民館長の長谷部善也さん(88)=同市砂越緑町=の協力で初めて企画。五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する「なし団子」は、1月の「大正月」終了後の「小正月」期、「水不足にならないように」という願いを込めたミズキの枝に紅白の餅を飾り付ける。
この日は全園児が聴講する中、長谷部さんが「お米がいっぱい採れるように稲の穂に見立てた枝に餅を付ける」「お年玉は昔、お金ではなく餅だった」と紹介した後、年長児25人がき
ねと臼で餅つきを体験した。
年長―年中児約計50人がつき上がったばかりの餅を丸めて団子状に。長谷部さんから「願い事をしながら、しっかりと付けること」と指導を受け、園児たちは紅白の餅を枝に次々と飾り付けていった。