2014年(平成26年) 1月16日(木)付紙面より
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「つるおかおうち御膳」の料理教室が15日、鶴岡市中央公民館女性センターで開かれた。市内の主婦などが参加し、寒ダラのどんがら汁や同市藤島地域の郷土料理「関根みそ」などを習った。
「つるおかおうち御膳」は、鶴岡の郷土料理や行事食などのレシピ集。地元の食文化を後世に伝えようと、市食育・地産地消推進協議会と市食生活改善推進協議会が連携して2010年に発刊した。これまで2万冊近い部数が県内外に出回っている。
こうした人気を踏まえ、同センターが昨年5月に初めて料理教室を開催。市食生活改善推進協議会のメンバーを講師に招き、各地域の伝統料理を含めた郷土料理を広く伝えている。今年2月まで計6回開催の予定で、今回が5回目。
この日は鶴岡市と庄内町から主婦層を中心に20人が参加。4人ずつ5テーブルに分かれ、同協議会の坂本多恵子会長をはじめ藤島地域在住の会員5人の指導で「どんがら汁」「弁慶めし」「どんごいの炒め物」「こづけ」「関根みそ」の5品を作った。
主婦層が中心とあって参加者は下ごしらえをてきぱきと進め、作業の合間に「関根みそはなぜすり鉢でするのですか?」と講師に質問。会員は「後で煮るので、すっておくと滑らかな口当たりになるから」と答えていた。
唯一の男性で参加した近藤恵一さん(65)=鶴岡市柳田=は「料理が好きなので、今日は何品か覚えていこうと参加した。主婦の皆さんより包丁を握った経験が少ないので邪魔ばかりしているかな」と笑いながら話していた。
2014年(平成26年) 1月16日(木)付紙面より
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出羽三山神社(緒方久信宮司)伝統の「新春かるた会」が14日、鶴岡市羽黒町手向の同神社社務所大広間で開かれ、地元の羽黒一小(渋谷せつ校長、児童57人)の児童が郷土を題材にしたかるたに挑戦。冬休みの練習の成果を発揮した。
同神社の社務日誌によると、1950(昭和25)年1月3日に「子供氏子会のかるた会」を開いたのが始まり。今年で64年目となる伝統行事で、外遊びが制限される冬季の児童相互の親睦と仲間意識の向上、郷土理解を深める機会とすることを目的にしている。
使用するかるたは、48(同23)年に当時の鶴岡市公民館が発行した「荘内郷土かるた」と、2003年に当時の羽黒一小の谷口奈美子子校長が制作した「出羽三山かるた」の2種。同神社所有の郷土かるたは学校へ貸し出し、冬休みに町内会ごとに子どもたちが練習を積んできた。
この日は全校児童が参加。恒例になっている新任の教諭ら5人が山伏と神子(みこ)姿になり、神社職員のほら貝の音で登場。緒方宮司、渋谷校長のあいさつに続いて、競技がスタート。学年ごと5、6人ずつ車座になり、山伏姿の教諭らが交代で読み札を読み上げた。このうち郷土かるたは、「月が出た出た月山の上に今日は名月だだちゃ豆」「呂丸にこにこ芭蕉迎え句会催す南谷」「日本で名高い百姓一揆 天保義民江戸に上る」など郷土色豊かな内容。神社の神子や保護者が審判として見守る中、一度読み上げた札でお手つきするなど歓声が沸いていた。
かるたは町内会ごとに集計し、個人と団体の上位にトロフィーなどが贈られた。