2014年(平成26年) 1月18日(土)付紙面より
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鶴岡市大塚町の県立鶴岡養護学校(土門明校長、児童・生徒125人)で17日、大塚町町内会との「新年もちつき交流会」が開かれ、児童・生徒と地域住民たちが一緒に調理や餅つきなどを行い、交流を深めた。
県教育委員会は本年度から4カ年、県内の全ての特別支援学校を対象に「活力あふれる特別支援学校づくり推進事業」として地域住民らと絆を強め、学校への理解を深める事業に乗り出した。今回はその一環で、昨年10月の「焼き芋交流会」に続くもの。同町内会の22人が訪れた。
住民たちは小学部の5、6年生13人と一緒に、餅料理に使うキノコやネギを切ったり、納豆をかき混ぜたりと調理した。続く餅つきでは、児童たちの手と携え、「よいしょ、よいしょ」と大きな掛け声とともにきねを振り下ろすと、笑顔と歓声に包まれた。
つき上がった餅2升(約4キロ)は雑煮や納豆餅などに調理し、会食した。また、中学部・高等部の生徒たちが、陶芸や木工など作業学習の成果品の直売店「きて?ね」を開店し、販売を通じて住民たちと交流した。
大塚町町内会の齋藤三五会長(64)は「最初は不安もあったが、何の違和感もなく、自然に交流でき、うれしい。かえって元気をもらっている。学校は災害時の避難場所にもなっており、日頃からのこうした交流は大切」と話した。
土門校長は「学校は地域の人に支えられて歩んできた。今後もこうした活動で障害者理解を広めたい」と話した。