2014年(平成26年) 2月1日(土)付紙面より
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鶴岡市黒川地区の王祇祭(2月1、2日)を前に30日、山添高校(御舩明彦校長)の1年生たちが祭りの舞台となる同地区の春日神社で、除雪や境内清掃のボランティアを行った。
同校では2005年度から、1年生が総合学習で同じ櫛引地域内の黒川能(国指定重要無形民俗文化財)をテーマに年間を通じて体験学習を行っている。除雪ボランティアはその一環で毎年この時期に実施。今回は1年生22人が住民と一緒に作業に取り組んだ。
例年は神社西側の参道の石段が深さ50センチ前後の雪で覆われるが、今年は暖冬のため、ほとんど雪がない状態。生徒たちは、王祇祭で上、下両座の青年たちがご神体の「王祇様」を神社に運び入れる際、スムーズに入れるように、参道脇に雪を積み上げて土手状の道を作ったり、境内をほうきで掃き、落ち葉をかき集めるなどした。
1年生は昨春から、黒川能の役者から能の歴史の講話を聞いたのをはじめ、能面の見学、演能の鑑賞など、多角的に学習してきた。長堀孝道さん(15)は「同じ櫛引地域に住んでいるが、こんな大掛かりな祭りだとは知らなかった。誇りにできると思う」、小林恭葉さん(16)は「こういう歴史ある祭りを守り伝えていくのはとても良いことだと思う。特に能面についての学習は面白かった」とそれぞれ年間の学びを振り返り、感想を語った。