2014年(平成26年) 4月23日(水)付紙面より
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小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が22日、全国で実施された。県内では全ての小中学校約370校で行われた。今回から結果の分析や改善策の提示を条件に、市町村教育委員会が学校別に成績を公表できるようになったが、庄内地方の5市町ではいずれも学校別の成績は公表しない方針。
全国学力テストは2007年度にスタート。当初は小学6年と中学3年の児童生徒の全員参加方式、2010年と12年(11年は東日本大震災で中止)は約3割に絞った抽出方式、13年から再び全員参加方式に戻った。文部科学省によると、今回は全国で小学校が2万511校の約112万3000人、中学校が1万648校の約111万8000人、合わせて3万1159校の約224万1000人が参加の予定。
県教育委員会によると、県内では小学校が、6年生がいない1校を除く全264校、中学校は後日行う1校を含め全102校で、各約1万人の計約2万人が参加の予定。
庄内5市町の教育委員会は「学校の序列化につながり好ましくない」(鶴岡市)などの理由で、いずれも学校別の成績は公表しない方針。ただ、昨年度に引き続き説明責任の一環で、各学校で保護者に対し、全国や県平均との比較による大まかな傾向、成果、課題を示すことは実施する方針。
この日、鶴岡市内の小学校では午前8時35分ごろから問題冊子を配布。児童たちは少し緊張した表情で担任の先生の説明を聞いていた。
テストは、基礎的な知識に関するA問題と活用力に関するB問題の2種あり、時間は小学校Aが国語・算数各20分、Bが各40分。中学校はABとも国語・数学各45分。結果は8月ごろに公表される。