2014年(平成26年) 5月14日(水)付紙面より
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鶴岡市羽黒町川代の月山高原牧場で13日、牛の放牧が行われた。前日の雨で青々とした牧場に180頭が放たれ、残雪の山々を背景に草をはむ風景が広がった。
同牧場は標高約300メートルの月山山麓にあり、広さ約93・5ヘクタール。社団法人月山畜産振興公社(理事長・山本益生鶴岡市副市長)が管理・運営し、毎年5月中旬から10月末まで庄内一円の畜産農家から牛を預かり放牧している。
今年は鶴岡、酒田、庄内、遊佐の2市2町の計46戸の畜産農家から、和牛135頭、乳牛45頭を預かり放牧。庄内町が管理する余目牧場に通じる橋が昨年の大雨で損壊し、復旧工事に入るため同町分の約50頭が例年より多いという。
この日は午前8時半すぎから牛を乗せたトラックが次々に到着。体重や体高の計測、消毒を済ませた順に、牧草地に放たれた。午前中はあいにくの曇り空となったが、広々とした牧場を走り回っていた。庄内町の畜産農家の男性(76)は「繁殖用の牛を預けた。元気に大きくなってほしい」と話していた。