2015年(平成27年) 7月16日(木)付紙面より
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鶴岡市昭和町の八坂神社(齋藤元宮司)で15日、例大祭「胡瓜(きゅうり)まつり」が行われた。参拝者が神前にキュウリを奉納し、無病息災を祈った。
「建速須佐之男命(タテハヤスサノオノミコト)」と「奇稲田姫神(クシナダヒメノカミ)」の2柱を祭る。旧地名の「天王地」から社号を牛頭(ごず)天王とし、明治に入ってから八坂神社と改称した。毎年7月15日の例大祭では参拝者がキュウリを2本奉納した後、先に供えられたキュウリ1本を「御護符(おごふ)」として自宅に持ち帰り、家族で食べると流行(はやり)病から難を免れるといわれている。同神社の役員によると、例年、例大祭の15日に奉納されるキュウリは200本以上。神社に残ったキュウリはその後、16日の「注連(しめ)おろし」で地区住民らに配られるという。また今年から「封じ胡瓜守」も用意。例大祭期間中、1つ500円で頒布している。
この日は、八坂講講員や地元住民らがキュウリを携えて参拝に訪れた。鶴岡市西新斎町から訪れた80代の夫婦は「毎年来ている。家族や親戚の代表として参拝した。持ち帰ったキュウリは、家族たちと分け合っていただく」と話していた。
15日午後3時からは神事が執り行われ、町内の小学生や幼児らが子供みこしを担いで地区内を練り歩く。同7時からは境内に設けられた特設ステージで演芸大会が開かれる。