2016年(平成28年) 3月1日(火)付紙面より
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東日本大震災の鎮魂と復興支援に向けたキャンドル作りのワークショップが27、28の2日間、鶴岡市の鶴岡協同の家こぴあ2階で行われ、親子連れらがキャンドル作りを通し、「あの日」への思いを新たにした。
学生や市民有志による実行委員会(代表・菊池俊一山形大農学部准教授)が震災翌年の2012年から毎年実施。庄内一円の葬祭会館や寺院、個人から使用済みのろうそくを譲ってもらい、実行委で溶かしてクレヨンなどで色を付けてキューブ状に加工するなど準備をした。
会場では1人につき2個の紙コップを渡し、復興支援のメッセージを書いてもらった後に好みのキューブを紙コップに入れてもらい、ろうを流して固めた。1つは3月11日夜に行う「5年目のキャンドルナイト」のイベント用に提供してもらい、1つは持ち帰り。継続した活動で認知度も高まり、大勢の人が足を運んだ。
このうち初日の27日は、小さい子どもを連れた家族などが参加。紙コップには「復興が早く進みみんなが故郷に帰れますように」「3・11を忘れない」「幸せに健康に暮らせますように」などの文字が並んだ。
当時2歳だったという子どもを連れた母親(37)は「子どもは震災を覚えていないが、こんなことがあったと話して聞かせたい」と話した。キャンドル作りのワークショップは3月5、6日のいずれも午前11時から午後4時半までこぴあ2階で行われる。参加無料。