2016年(平成28年) 4月8日(金)付紙面より
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酒田市の県立産業技術短期大学校庄内校(横山正明校長)で7日、交通安全講話が開かれ、日本交通心理学会認定主任交通心理士で鶴岡自動車学園副管理者の永井晃一さんが学生たちに対し、安全運転を呼び掛けた。
同校によると、学生のほとんどは運転免許を取得しているか、取得に向けて現在、教習所に通っている最中という。学生たちから基本的な運転知識・技術を習得してもらおうと、同校が鶴岡自動車学園の協力で毎年この時期に同講話を開催しており、この日は全学生61人が聴講した。
永井さんは冒頭、「程度は別として交通事故で血を流す人は全国で年間100万人ほど。100人に1人が流している。2030年には自動運転の車の普及率が5台に1台になるという予測があり、皆さんの子供たちは運転免許が不要になる。それまでの間、何とか無事でいて」と述べた。「命はひとつ」と題した交通安全DVDを鑑賞した後、永井さんは「教習所で習った運転はできなくなるのは、悪い見本が周りにたくさんある上、『早く目的地に着きたい』『速度を出したい』といった欲求があるから。安全運転はいわば、自分との闘い」と呼び掛けた。学生たちはメモを取りながら熱心に聴講していた。