2016年(平成28年) 6月17日(金)付紙面より
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2020年東京五輪・パラリンピックで、ドイツのホストタウンに選ばれた鶴岡市の榎本政規市長は15日、東京都港区のドイツ大使館を訪れ、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン駐日大使と面談した。
日本を訪れる選手や役員、観客との交流事業などを地方創生につなげるため、政府は参加各国・地域のホストタウンとして全国の自治体を登録し、交流事業経費や施設改修の一部を財政支援することにしている。鶴岡市は14日、2次登録でドイツを相手国とするホストタウンに選ばれた。これを受け、事前合宿などの誘致活動の一環で、榎本市長がハンス駐日大使を表敬訪問した。
約20分の面談で榎本市長は、スポーツ少年団の相互派遣受け入れで、ドイツと鶴岡が40年以上にわたって交流が続いていることを説明した上で、今回のホストタウン登録をきっかけに交流をさらに深めていきたいと提案。羽田から空路で1時間ほどで庄内を訪れることができ、庄内空港近くに湯野浜温泉があることなどを紹介し、「選手だけでなく競技関係者、家族など多くの方々から鶴岡を訪れてもらえれば」と働き掛けた。
ハンス駐日大使は以前、私的な旅行で夫人と共に羽黒山を訪れ、手向の宿坊に宿泊したことがあり、「とても落ち着いた、いいところだった」と感想。「できれば機会を見て、本国の関係者を案内して、鶴岡をもう一度訪れてみたい」と話したという。
鶴岡市は今後、具体的な計画を詰め、ドイツの関係者と交流を進めながら、東京五輪・パラリンピックの際の事前合宿などの誘致につなげていく。