2016年(平成28年) 6月21日(火)付紙面より
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県庄内総合支庁が中心となって取り組んでいる「食の都庄内」づくりについて、なお一層の情報発信を図る「食の都庄内」交流会が18日、酒田市の酒田産業会館で開かれた。活動内容の報告や講話、加工品の試食などを通し、庄内の食材のさらなる可能性を探った。
同総合支庁は2004年から、「食の都庄内」をキーワードに庄内の食と食文化の魅力を広く全国に向け発信することで、農林水産物の活用拡大や関連産業の活性化を図るとともに、庄内地域の「元気再生」を目指そうと「食の都庄内」づくりを推進している。
この日の交流会は、同総合支庁と庄内地域5市町で組織する「食の都庄内」ブランド戦略会議が主催。関係者約100人が参加した。最初にいずれも「食の都庄内」親善大使を務めている、太田政宏さん(レストラン「ロアジス」グランシェフ)、古庄浩さん(フードコーディネーター)、奥田政行さん(アル・ケッチァーノオーナーシェフ)、土岐正富さん(元ベルナール酒田総料理長)の4人が最近の活動状況を報告した。
引き続き、「庄内浜文化伝道師協会」の石塚亮会長(坂本屋当主)が「庄内浜文化と旬の魚について」と題して講話。特に庄内地域で好まれるクチボソガレイについて「独特の匂いがあるため、しょうゆをかけて食べるのが庄内特有の食べ方」と話し、「庄内は食材の宝庫。一つ一つでも申し分ないが、これらを組み合わせることで無限の可能性が広がる。食材について知り尽くしたい」と述べた。
加工品試食では、「県元気な女性・若者ビジネス応援事業」に取り組んだ庄内の女性・若者団体が開発した▽キラリボシだんご▽じゃがもち▽米?ちゃんおこし▽山菜炊き込みご飯の素▽つや姫糀(こうじ)王子の甘酒―などに舌鼓を打ちながら、製造者に質問していた。昼食時には、酒田市・県国際経済交流推進事業で先月に関係者がイタリアを訪問した際、太田シェフが提供したものなど各種料理を味わった。