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2016年(平成28年) 9月1日(木)付紙面より

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ベニズワイガニの缶詰商品化

 「第36回全国豊かな海づくり大会?やまがた?」(9月10、11日)の関連イベントで販売する本県産ベニズワイガニの缶詰が完成した。漁業者と販売者、パッケージデザインなどを担当した県立加茂水産高校の生徒が30日、県庁の吉村美栄子知事を表敬訪問。完成したばかりの缶詰「山形県庄内浜フレッシュ紅ずわいがに」を披露した。県産ベニズワイガニの缶詰商品化は県内初。

 県庁を訪れたのは本県で唯一、ベニズワイガニを漁獲・販売している鶴岡市加茂の協和丸(長谷川清雄社長)と、加茂水産高の佐藤淳校長、海洋資源科食品系3年の藤原萌楓さんら。

 漁船「協和丸」(池田正船長、乗組員9人、総トン数111トン)は、4月から翌年1月末まで、飛島沖水深約800メートルの海洋深層水域で、カニ籠漁法で年間約430トンのベニズワイガニを水揚げ。加茂港そばの同社で浜ゆでして販売しているが、地場消費は2、3割程度で大半が鳥取県内で棒肉加工し販売されている。

 本県での全国豊かな海づくり大会を機に、全国8番目の漁獲を誇るベニズワイガニを県内外にPRしようと缶詰の商品化を検討。宮城県亘理町のカニ缶製造・販売のマルヤ水産(千葉保男社長)と、地元の加茂水産高に協力を依頼した。

 ベニズワイガニは、産地でゆでたてを食べると軟らかくおいしいが、ズワイガニに比べて水分が多いため缶詰加工に課題があった。加茂水産高では今回、昨年4月に文部科学省から指定を受けた「SPH」(スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール)の一環で取り組んでいる窒素水を活用。カニの酸化と変色を防ぎ、鮮度を保ったままマルヤ水産の工場に輸送する方法に協力。また、海洋資源科食品系の生徒19人が、ラベルとパッケージデザインを担当した。

 試食した吉村知事は「濃厚なうま味がある。塩気がちょうどいい」と感想。長谷川社長が「それが海洋深層水のしょっぱさです」と答えていた。知事は「日本人は限定の言葉に弱いので、加茂水族館などで限定販売しては」などとアドバイスしていた。

 全国豊かな海づくり大会の関連イベントとして11日に鶴岡市由良のふれあい広場で開催される「豊かな海づくりフェスタinゆら」の物産販売・試食コーナーで、1缶1080円(税込み)で試験販売される。

 協和丸では今後、製造量を増やし、道の駅など販路を拡大したい考え。加茂水産高ではマルヤ水産から缶詰製造技術を学び、自校でカニ缶を製造し、現在製造しているマグロやサンマの缶詰と合わせた3点セットの販売を計画している。

缶詰を試食する吉村知事(左)と、左から長谷川社長、藤原さん
缶詰を試食する吉村知事(左)と、左から長谷川社長、藤原さん

本県産ベニズワイガニを使って商品化された缶詰「山形県庄内浜フレッシュ紅ずわいがに」
本県産ベニズワイガニを使って商品化された缶詰「山形県庄内浜フレッシュ紅ずわいがに」



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