2016年(平成28年) 9月30日(金)付紙面より
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「NHK全国学校音楽コンクール東北大会」で鶴岡北高音楽部(仁居玖留美部長)が金賞を受賞し、10月8日に東京・NHKホールで開かれる全国大会へ出場する。同校音楽部の全国大会出場は昨年に続き2年連続。仁居部長は「心が届くように歌いたい」と意気込む。本番を前に10月2日に同校で一般に演奏を披露する試演会を行う。
同コンクールは、「合唱の甲子園」の一つに数えられる大会で、NHKと全日本音楽教育研究会、日本教育音楽協会が主催。今年で83回目。鶴北高音楽部は、8月に天童市で行われた県コンクールで金賞を受賞。9月11日に宮城県の名取市文化会館で行われた東北ブロックコンクールに庄内から羽黒高とともに出場し、東北6県の計13校の中で金賞を受賞し、全国への切符をつかんだ。県勢として34年ぶりに同コンクール全国大会に出場した昨年に続き、2年連続となる。
現在の部員は、1―3年生の女子生徒40人。昨年の全国大会を経験した3年生は10人と少なく、1年生17人のフレッシュな構成。通算で27年にわたり同校音楽部を指導する顧問の百瀬敦子教諭は「昨年のメンバーとは個性が違っていて、若いチーム。鶴北サウンドの美しい伸びのある歌声の伝統を受け継ぎながら、歌声に合った選曲で表現力豊かに歌えた」と東北大会を振り返る。
10月2日午後4時半から4階多目的教室で行う試演会では、課題曲「次元」(女声三部合唱)と、自由曲「笑いのコーラスより『贈り物』」(女声四部合唱)を披露する。仁居部長は「全国大会でもう一度歌える喜びをかみしめながら、会場のお客さまやテレビの前の人たちに心が届くように歌いたい。昨年はもらえなかった金、銀、銅のいずれかの色の賞がもらえたら」と話している。
試演会は誰でも観賞できる。全国大会の模様は10月8日午後0時半からEテレで生放送される。鶴北高音楽部は高校の部の全国11校の中で7番目に登場する。