2018年(平成30年) 6月6日(水)付紙面より
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県漁業協同組合(本間昭志組合長)は、酒田市飛島産の海藻「ギバサ(アカモク)」をゆでてパック詰めにした新商品「飛島のシャキとろぎばさ」を開発し、県内の生活協同組合共立社の全10店舗で販売を始めた。
ギバサは全国に分布するホンダワラ科の海藻で、生では褐色だが、ゆでると鮮やかな緑色になる。細かく刻むと粘りとシャキシャキした食感が特長。ミネラルや繊維質が豊富で健康食としても注目されている。
飛島では4月下旬ごろから5月上旬ごろに収穫するが、これまではあまり利用してこなかった。今回は島の漁業者と県漁協が連携し、国、県、市の離島漁業再生支援事業の一環で、新たに細かく刻む機械をリースするなどして商品化した。飛島産の天然アカモクをゆでて細かく刻み、パックに詰めたもので、調味料などは加えず、天然ギバサの豊かな磯の風味と、トロトロ、シャキシャキした食感を楽しめる。パックはふた付きのチューブタイプで、少量ずつ出して使える。
食べ方としては、軽くしょうゆで味付けし、熱々のご飯に載せてかき込むのが“王道”。納豆に混ぜてネバネバのコラボレーションにしたり、豆腐のみそ汁に加え磯の風味を楽しんだり、冷ややっこや麺類に載せてもおいしいという。
酒田市農林水産課によると、当初は2000パックを製造し、今月1日から共立社の10店舗で販売。その後、順次増産して販売網を拡大、年間3万パック程度の販売を見込む。1パック80グラム入り、価格298円(税別)。