2018年(平成30年) 11月1日(木)付紙面より
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鶴岡市の朝暘第四小学校(生田浩樹校長、児童549人)で31日、認知症サポーター研修が行われ、6年生114人が寸劇や高齢者疑似体験を通じて認知症の人へ理解を深め、接し方を学んだ。
健楽園地域包括支援センター、市社協、第四学区社協などが共催し、昨年に続き2回目の開催。同センターの職員や地域住民ら約20人が講師として同校を訪問した。児童たちは4クラスごとに分かれ、寸劇、高齢者疑似体験、認知症の学習、認知症者のトレーニング体験の4ブースを巡り、体験的に学習した。
このうち寸劇では、どうしたらいいか分からず困っているおばあちゃんを下校時に見つけた場合、どのように対応したらいいかなど、講師が児童たちに問い掛けながら寸劇を進めた。「驚かせずゆっくり話し掛ける」「目線を合わせる」「急がせず何を話したいか聞いてあげる」などポイントを説明し、「見守り隊や地域の人に知らせることも大切」とアドバイスしていた。
寸劇を見た佐藤涼介君(12)は「もし見掛けたら優しく声を掛けてあげたい」、高齢者疑似体験でゴーグルや手足に重りを身に着けた井上涼君(11)は「周囲が見えないし、体が重く関節が曲がらなくて、お年寄りは立ったり歩くのも大変だと分かった」と話した。