2019年(平成31年) 1月12日(土)付紙面より
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酒田市産業振興まちづくりセンター「サンロク」は来月8日(金)、「酒田地域クラウド交流会」を同市の希望ホールで開く。起業を考えている人が事業プランを提案し、来場者が応援したいプランに1票(500円分の商品券)を投じるもので、途中、来場者同士が知り合いになるさまざまな仕掛けが施された交流イベント。県内初開催に向け、9日にサンロクで開かれた関係者の事前会合では、事業提案するプレゼンター5人の候補が発表された。
地域クラウド交流会(略称・ちいクラ)は、起業家や行政、金融機関、地域づくりに関心を持つ一般の人などが集い、起業家の応援を通じてつながり、地域活性化につなげるもの。グループウェア開発などを行っている「サイボウズ」(本社・東京都)が中小企業庁などの支援の下、開催ノウハウを確立し、全国での開催を支援している。
酒田では先月14日に第1回事前会合を開き、市内の金融機関の関係者ら協力者に、プレゼンター候補の推薦を要請。その後、候補者16人が挙がっていた。
9日の事前会合には、東北経済産業局や市内の金融機関の関係者ら約20人が参加。プレゼンター候補の選考結果として、▽山形ドローン協会協同組合(事業内容=ドローンを使った空撮、映像編集、操作研修会の開催など)▽もっけだのフードサービス(ラーメン店の多店舗展開)▽dano(WEB上のマーケティング支援やITを使った生涯学習支援)―など5人が発表された。
サンロクコンシェルジュの佐藤香奈子さんは補足説明で「候補に挙がった人の中には『銀行に声を掛けてもらっただけでうれしかった』という反応もあった。プレゼンターに選ばれなくても、起業を志す人たちとのより良い関係につなげてほしい」と呼び掛けた。
2月8日は午後7時開会。プレゼンターが一人3分の持ち時間で事業プランを提案し、来場者は会場の投票所でスタッフに口頭で応援投票するプランを伝える。会場に入る際は名刺を出し、入り口に掲げてもらう。掲示された名刺の中で、会いたい人がいた場合、スタッフにその旨を告げると呼んでもらえる。投票所スタッフは酒田商工会議所の青年部と女性部に依頼する方針で、来場者は投票時に同スタッフとも名刺交換できるなど、随所に多様な出会いの仕掛けを設ける。
コンシェルジュの井上裕太さんは「参加者同士がつながり、地域の輪が広がってほしい」と参加を呼び掛けている。
参加費は1000円。うち500円が応援投票の経費となる。100人程度の参加を見込む。午後6時からはクラウド勉強会(参加費無料)、交流会終了後は希望者による自由な懇親会もある。申し込みはフェイスブックページから。問い合わせはサンロク=電0234(26)6066=へ。