2019年(平成31年) 3月17日(日)付紙面より
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酒田市の交流都市である東京都武蔵野市の市民交流ツアーの一行が15―17日の2泊3日の日程で酒田市を訪れ、中心市街地の町歩きや食など、港町酒田の魅力を堪能している。
両市の交流は1988年、武蔵野市消防団が酒田大火(76年)の教訓を学ぼうと酒田市を視察訪問したのがきっかけ。94年には武蔵野市交流市町村協議会(同市と酒田市を含め現在は全国10市町村が加盟)に酒田市が加盟する形で交流が本格化した。
酒田への市民交流ツアーは隔年で実施しており、今回は公募した20代から80代までの20人が参加。「美食探訪! 酒田ぶらり町歩きの旅」と銘打ち、酒田が誇る割烹(かっぽう)、すし、酒田フレンチなどの食と、昨年9月に放映されたNHKの人気番組「ブラタモリ」でタモリが訪れた本間家旧本邸や山居倉庫をはじめ、港町酒田の息吹を伝える観光スポットなどを巡っている。
2日目の16日午前は、日吉町二丁目の山王くらぶ(国登録有形文化財)で傘福作りを体験。酒田商工会議所女性会の傘福くらぶメンバーの指導で布製のつるし細工「花」を作った。参加者はお互いに教え合いながら、和気あいあいと楽しんでいた。
ツアーは初参加という中里俊守さん(76)=武蔵野市境、無職=は「酒田に来たのは4回目だが、武蔵野の交流都市だったとは今回知った。東北は人が温かく、ゆったりできるのが魅力。今回は特に酒田のおいしい食べ物が楽しみ」と話していた。