2020年(令和2年) 9月22日(火)付紙面より
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酒田市出身の芸術家、佐藤真生さんはじめ庄内地域に縁のある現代美術作家6人による合同作品展「あぶみあ?と『そこが美術館』」開催中の旧鐙屋(国指定史跡、酒田市中町一丁目)で20日、アートパフォーマンスが行われた。いずれも鶴岡市在住で、ビジュアルアーティストの桃与さんが制作したアート作品に合わせ、サックス奏者の松本健一さんが即興演奏を披露した。
旧鐙屋は来月から5カ年にわたる大規模改修工事に入る。長期休館を前に、佐藤さんが酒田市教育委員会の後援で企画したのが今回の「あぶみあ?と」。「築180年と歴史のある建物の中に流れるゆったりとした時間の中で、『今』を表現する現代アート作品を楽しんでもらいたい」(佐藤さん)という願いを込めた。佐藤さん、桃与さんら6人の絵画、オブジェなど計約20点を展示している。
鶴岡市大鳥を拠点に地域振興に携わっているNPO「やまいろ」(伊藤卓朗代表理事)が手掛けた桃与さんと松本さんによるパフォーマンスは、旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財、鶴岡市馬場町)での開催(今年6月)に続き2回目。絵画と映像を組み合わせた桃与さんの作品を前に、松本さんが感じるままサックスを即興演奏。訪れた約40人の市民らを魅了した。
作品展は27日(日)まで。佐藤さんは「テーマにした『風土』というものを庄内地域に暮らす人から感じてもらえたら」と話した。