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2020年(令和2年) 11月25日(水)付け紙面より

歴史と伝統絶やさず 力強く 春日神社「新嘗祭」

 鶴岡市櫛引地域黒川地区にある春日神社で23日、新嘗(にいなめ)祭が行われ、黒川能(国指定重要無形民俗文化財)の上座「淡路」、下座「高砂」の一演目ずつが奉納された。

 黒川能が徹夜で演じられる来年2月の王祭は新型コロナウイルス感染拡大があって、史上初の中止を決めている。ただ収穫祭として神へ感謝の気持ちを表す新嘗祭は、農民芸能という性格に加え役者たちのブランクを少なくしたいということから執り行われた。黒川能保存会の皆川治代表理事(鶴岡市長)らが見守った。

 下座の遠藤重和さん(46)は厳かな雰囲気の中舞ったが「新しい生活様式の中で黒川能を維持していけるか課題は多い」と語った。神社内の狭い楽屋もあって、着付けで人間同士が密着する能衣装ではなく、役者も紋服での登場。これは「家を出発する時点から着用できる利点があるため」という。

 黒川能の良さは能役者と観客の距離の近さがあり、深夜に杯を回しながら酒を飲むのも、親愛の情を深め、結束を固めるためのもの。3密回避の感染防止策とは対照的であり、“能の良さが損なわれるのでは”との危機感は関係者の間で大きいという。それでも500年間、歴史と伝統を守ってきたことに「絶対絶やすことはできない」と力強かった。

 これに先立った神事では小学生女児が3人ずつ「みかんこ」(童女の巫女(みこ))として舞を奉納。櫛引東小5年・剱持紅葉(もみじ)さん(11)は「緊張しましたが、コロナが収まるように祈りながら踊った」と話していた。

 なお「民家に伝わる面と掛け軸展」が27日まで黒川能の里・王祇会館で行われている。午前9時~午後4時半。入場料400円。

 一方、出羽三山神社(宮野直生宮司)の新嘗祭は、鶴岡市羽黒町手向の羽黒山頂にある羽黒山三神合祭殿で斎行された。今年は新型コロナウイルス対策として神職のみで実施し、巫女舞などを奉納。今年一年の実りに感謝した。

下座は遠藤さんが紋服姿で「高砂」を舞った
下座は遠藤さんが紋服姿で「高砂」を舞った



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