2021年(令和3年) 1月15日(金)付紙面より
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滑りやすい足元と格闘しながらスケートリンクを長靴で走り回る「第31回長靴アイスホッケー大会」(鶴岡市体育協会主催、鶴岡市・鶴岡市教育委員会・荘内日報社後援)が12日夜、鶴岡市の小真木原スケート場で開幕した。出場6チームによる総当たり戦が2月中旬ごろまで繰り広げられる。
31回目となる今大会には市内の職場や友人などでつくる常連チームをはじめ6チームがエントリー。出場チームは年々減少傾向にあるというが、選手の中には対戦相手の試合の様子を動画で撮影して分析したり、滑りにくい長靴の情報交換など競技に懸ける熱意はスポーツアスリートさながらだ。順調に試合が消化されれば最終試合は2月18日で、優勝と準優勝チームは3月に秋田市で開催が予定されている選手権大会への優先出場権が与えられる。
開幕初日は計2試合が行われた。試合中に降りだした雨で氷上が滑りやすくなり、転倒者が続出。選手たちは白い息を切らしながらボールを追い、シュートが決まると一段と大きな拍手が起きていた。試合の下見に来ていた出場チームのメンバーは「昨年初出場して最下位だったので、今回は1点でも多く点を取ることが目標。自分がお祭り好きなので職場のみんなと参加できるイベントとして楽しみたい」と意気込んでいた。
長靴アイスホッケーは1978(昭和53)年、スケートが苦手な人でも冬季間に気軽にスポーツが楽しめるようにと北海道釧路町で誕生した。今では東北各地や関東圏などにも競技が広まり、全国大会も開かれている。文字通りスケート靴の代わりに長靴をはいてプレーし、使用するリンクやゴールはアイスホッケー競技と同じだが、ゴムボールを使用したり、ルールも簡素化されている。同市では冬場のレクリエーションスポーツとして大会をスタートさせ、県内唯一のリーグ戦を続けている。
(12日の結果)
Tユナ 4―0 フドウ
稲穂F 不戦勝 Tシティ