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2021年(令和3年) 1月28日(木)付紙面より

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定年後の居場所創出 「さかた男塾」

 定年後の男性の居場所創出に取り組むボランティア会社「さかた男塾」(酒田市、天野紘典代表社員)が、同市中町二丁目の事務所で展開している野菜販売が好評を得ている。地元農家から仕入れた野菜を毎週土曜日に格安で販売し、売り上げを出品した農家に還元するもの。天野代表は「『おいしい』と喜んでくれる人がいると張り合いが出る。リピーターも増え、うれしい限り」と話している。

 「男塾」は2018年11月、定年後の男性が女性に比べて地域に出たがらないことから、男性も生き生きと地域で活躍できる環境を創出することを狙いに、市内の医療・福祉、大学、まちづくりの関係者が任意団体として設立。収益事業を含む活動の受け皿として翌19年8月には中心メンバー4人が出資して合同会社を立ち上げた。「学ぶ」「飲む」「稼ぐ」をキーワードに交流や遊びの他、収益事業、ボランティアなど社会との関わりを重視した多彩な活動を行っている。現在の会員は市内外の約20人。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、イベントなど「集う場」が設けにくくなったことから、地域とのつながりを構築しようと昨年7月、活動拠点としている事務所1階で開始したのが野菜販売。会員が金曜日の午後、酒田、遊佐両市町の栽培農家12人を巡回して余った野菜を仕入れ、土曜日に「朝市」の形式で市民に販売している。

 今の時期は白菜やダイコン、長ネギ、キャベツなどが所狭しと並び、値札は100円、200円のみ。朝早くから近隣住民が次々と訪れ、午前10時前には多くが売り切れるほどの好評ぶりだ。仕入れなどを担当する会員の仲川俊一さん(遊佐町)は「今後はインターネット販売、野菜だけでなく旬を迎えた果物なども手掛けたい。コロナ禍が落ち着けば、他団体と連携し各種イベントの開催も検討したい」と将来を見据える。野菜の販売は毎週土曜日の午前7時からで、仕入れた野菜が無くなり次第終了。

 一方、「男塾」は共に活動する高齢男性を募集している。天野代表は「いくつになっても社会活動に参加できる場があるということは、街の活性化につながるはず」と話す。野菜の販売委託、男塾入会といった問い合わせは仲川さん=電090(4962)8287=へ。

毎週土曜日に“店開き”する「さかた男塾」の野菜販売=今月16日午前
毎週土曜日に“店開き”する「さかた男塾」の野菜販売=今月16日午前



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