2021年(令和3年) 5月20日(木)付紙面より
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65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が19日、鶴岡市で始まった。会場の市小真木原公園の朝暘武道館には午前9時の接種開始とともに市民が訪れ、次々と接種を受けていた。同市の集団接種は同武道館を主会場に各地域会場5カ所を含め8月10日まで続く。
市は対象となる高齢者約4万5600人の接種について、集団と医療機関による個別を組み合わせた体制で進める。集団接種の一般枠は当初、約1万3000人分を見込んだが、希望者が多く予約受け付けを一時中止する事態となったため、接種日を増やすなどして新たに約6000人分を追加して対応。バス利用も含め約2万3800人が計6会場で集団接種の予約を申し込んでいる。
初日の集団接種は366人が申し込み、医師や看護師、薬剤師、保健師、市職員ら計43人が作業に従事し、午前8時半から30分ごとに区分けして接種を受け付け、予診、接種へと誘導するなど対応していた。1日当たりの集団接種は当面は360人でスタートして徐々に増やし、7月上旬からは720人を受け入れていく。接種当日にキャンセルとなったワクチンは、会場で作業に当たる看護師や保健師の医療従事者を最優先に接種する計画。
家族からインターネットで予約してもらい初日の午前中に接種を受けた同市城北町の小松茂子さん(69)は「かかりつけ医と相談して接種を受けることにした。感染は怖いけど、6月9日に2回目の接種を受けた後の体調がどうなるか、不安も半分あります」と話した。