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荘内日報ニュース
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2021年（令和3年） 5月27日（木）付紙面より
ツイート「がんばろう庄内」医療従事者激励 全日空 恒例スズラン３病院へ空港へ応援壁画
全日空（ＡＮＡ）は26日、庄内地域の3病院に対して入院患者の早期回復を願うとともに、新型コロナ対応に尽力する医療従事者を激励しようと、「幸せ」が花言葉のスズランを贈った。
社会貢献事業として1956年から乗り入れている空港周辺の医療機関に行っており今年、庄内地域では鶴岡市立荘内病院、酒田市の日本海総合病院、庄内町の庄内余目病院にそれぞれ、北海道で育てられたスズランなどを贈った。
一方、医療従事者を励まそうとＡＮＡ庄内支店（前田誠支店長）は、3病院の近隣にある朝暘三小、松原小、余目一小の5、6年から感謝の気持ちをつづってもらい、それをまとめスズランを模した壁画「がんばろう庄内―コロナ後のミライに想いを込めて」（横4メートル、縦3メートル）を制作。酒田市の庄内空港2階出発待合室に掲示した。
贈呈式ではＡＮＡグランドスタッフの梶井舞里奈さん（22）が「厳しい冬を乗り越えるスズラン。花言葉のように、一日も早く元気に、幸せになりますように」とあいさつ。看護師がスズラン、オリジナルしおりなどを受け取った。日本海総合病院の佐竹真子さん（21）と前田茉心さん（21）は「入会患者との面会がかなわなく、家族も大変と思う。患者である前に生活者という認識で、今後もケアしたい」と話した。前田支店長によると、壁画は6月末まで掲示するという。
壁画を前に看護師とＡＮＡスタッフが記念撮影
2021年（令和3年） 5月27日（木）付紙面より
ツイート「自動抑草ロボット」実用化へ加速 ヤマガタデザイングループ「有機米デザイン」 ＴＤＫと連携2億円の資金調達
鶴岡市の街づくり会社「ヤマガタデザイン」（山中大介社長）は25日、グループ会社「有機米デザイン」（本社・東京都、山中社長）が同日付で、電子部品製造の「ＴＤＫ」（本社・東京都、石黒成直社長）を引受先とする第三者割当増資（シリーズＡ）で2億円の資金調達を受けたと発表した。技術面でも支援を受け、開発中の「自動抑草ロボット」の数年以内の実用化を目指し、開発を加速させるという。
有機米デザインは2019年11月、ヤマガタデザインの100％出資で設立。12年から個人的に抑草ロボの開発に取り組んでいた元日産自動車のエンジニア2人を取締役と社員に迎え、有機米栽培の課題解決などに取り組んでいる。
開発中の抑草ロボは田植え後の水田に浮かせる。スクリューで自律的に隈なく動き回り、アイガモと同様に泥を巻き上げ水を濁らせることで、雑草の発生を抑え、除草の省力化を図る。
試作機は縦約90センチ、横約1・2メートル、高さ約20センチ、重さ約10キロ。上部の太陽光発電パネルの電源で動く。ＧＰＳ（衛星測位システム）を搭載し、指定したほ場内のみで動く。駆動範囲の指示などの操作はスマホから行う。
水深は3センチあれば動く。1基で30アールを標準に、最大1ヘクタール程度まで、田植え直後から中干しまで約1カ月の稼働を想定。昨年に全国11都府県で行った実証試験では、雑草の発生をほぼ抑え、収量が増えたほ場がある一方で、日照時間の違いなど多様な条件下で同じような性能を発揮できるかなどまだ課題もあるという。
ＴＤＫとの連携によって、特にバッテリーの放充電の効率化や量産技術で支援を受ける。今年は試作機75台を使い、北は秋田県から南は熊本県まで17都府県で実証試験を行う。
開発の中心になっている中村哲也取締役（47）は「農作業を体験し、除草の大変さを痛感したのが開発のきっかけ。昔の人の知恵と新しい技術で安定的に労力削減を図る。農家が求めやすい価格で提供したい」と抱負。山中社長は「国内の有機農産物の耕作面積は現在0・2％だが、国は2050年までに25％に拡大するみどりの食料システム戦略を打ち出しており、そうした動きに大きく寄与できる」と話した。
今回の増資で資本等は3億1626万円（うち資本準備金は1億3908万円）となった。ヤマガタデザインは同日付で、ＴＤＫとの間で、この抑草ロボ開発や全天候型児童教育施設「キッズドームソライ」（鶴岡市北京田）の活動支援などを内容とする「街づくり連携協定」も締結した。
抑草ロボを実演、解説した有機米デザインの中村さん＝24日、鶴岡市高坂の山形大農学部附属農場で
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