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2021年(令和3年) 6月3日(木)付紙面より

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鶴岡市長沼・八栄島地区デマンドタクシー 「すまいる号」運行開始 20年近く路線バス“空白域”に笑顔

 鶴岡市長沼、八栄島両地区のデマンドタクシー「すまいる号」の出発式が2日、長沼温泉ぽっぽの湯で行われた。両地区住民が会員登録し、事前予約制で各自宅と市の中心部や近隣町とを1日3往復する乗合タクシーで、料金はバス並み。20年近くにわたり路線バスの空白域となっていた両地区で、新たな住民の足として運行を開始した。

 両地区は1993年3月に民間の路線バスが廃止され、その後、旧藤島町が2000年4月に導入した町営バスも03年3月に廃止。以来、路線バスの空白域となっていた。市藤島庁舎が19、20年度の2カ年、大東文化大に委託して運行可能性を調査。一定の利用を確保できるとして、運行の準備を進めていた。

 運行主体は、昨年12月に住民や市関係者らで立ち上げた「長沼・八栄島地区デマンド交通運営協議会」(会長・高橋俊一長沼地区自治振興会長)。当面は道路運送法上の実証運行(最長3カ年)で運行し、その後、本格運行に移行する。出羽ハイヤー(松本元朝社長)に委託し、経費は運賃と市の補助金、両地区全世帯の負担金で賄う。

 車両は小型タクシー(運転手を除く定員4人)、予約が多い場合はジャンボタクシーを使う。運行ルートは1藤島・鶴岡(月・水・金・土曜日)2庄内町(火曜日)3三川町(木曜日)―の3つあり、それぞれ1日3往復する。目的地は医療機関やスーパー、市庁舎など、事前に定められた26カ所。料金は片道200―800円。子ども(小学生以下)、高校生の通学、障害者らは半額になる。

 愛称「すまいる号」は両地区住民から公募し、日向流菜さん(5)=小中島、保育園年長組、伊藤正子さん(長沼)の2人の応募作が採用された。日向さんは「みんなで笑顔になってほしいとお母さんと一緒に考えた」という。

 この日午前7時半から行われた出発式には両地区住民や市の関係者ら約30人が出席。運営協議会の高橋会長が「路線バスの廃止後、交通弱者は家族らの支えで足を確保してきた。地域に笑顔をもたらす公共交通になるように」とあいさつ、皆川治市長が「行政、住民、企業が連携し成功させたい」と祝辞を述べた。

 出羽ハイヤーの車両に「すまいる号」のステッカーを貼った後、高橋会長、成田信一八栄島地区自治振興会長、皆川市長、出羽ハイヤーの松本社長ら5人が車両脇でテープカット。拍手で第1便を送り出した。

 運営協議会事務局(市藤島庁舎総務企画課)によると、登録した会員は約120人。09年1月から運行している東栄地区の実績から400人程度の登録を見込んでいるが、「まだどういうものか浸透していない。利用者の口コミを含め利便性をPRし、利用増を図る」という。問い合わせは同課=電0235(64)5813=へ。

「すまいる号」の出発を祝い、関係者がテープカット
「すまいる号」の出発を祝い、関係者がテープカット


2021年(令和3年) 6月3日(木)付紙面より

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丑歳御縁年の開山祭(湯殿山神社本宮) 新型コロナ鎮静願う

 出羽三山の奥の院・湯殿山(1504メートル)の開山祭が1日、鶴岡市田麦俣の湯殿山神社本宮で行われた。

 湯殿山神社は大山祇命(おおやまつみのみこと)大己貴命(おおなむちのみこと)少彦名命(すくなひこのみこと)の3神が祭られ、例年6月1日に開山祭、11月1日に閉山祭が行われている。今年も新型コロナウイルス感染防止のため開山祭には講中などの団体の場合、代表者のみの参列となった。

 開山祭では、出羽三山神社の宮野直生宮司が「皆さんの心は『大神様』(ご神体)に通じていると思う。出羽三山信仰は脈々と受け継がれている。ワクチン接種が進められているが、秋には皆さんと親しくできることを願いたい」とあいさつした。

 この後、湯殿山神社本宮の高橋政浩禰宜(ねぎ)が祝詞を奏上。開山祭と併せて12年に1度の丑歳(うしどし)御縁年奉祝記念と新型コロナウイルス感染症の鎮静を祈願した。参列者たちは、ご神体の前で静かに手を合わせながら所願成就を願っていた。
 7月1日には月山が開山する。

青空が広がる好天の中で行われた湯殿山開山祭
青空が広がる好天の中で行われた湯殿山開山祭



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