2022年(令和4年) 12月9日(金)付紙面より
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鶴岡市の冬の風物詩「切山椒(きりさんしょう)」作りが市内の各菓子店でピークを迎えている。
切山椒は蒸したもち米に黒糖、サンショウの粉を練りこんで作るそば状の菓子。七日町観音堂(本町二丁目)の「お観音はんのお歳夜(としや)」(12月17日)のだるま市で販売され地域に定着。年の瀬の厄払いと「新年に良いことがありますように」と願いを込めて食べる縁起菓子として親しまれている。
菓子店「木村屋」(吉野隆一社長)では、11月中旬から同市覚岸寺のファクトリーストアで製造を始め、今月16日まで約2万箱を出荷する。白糖と黒糖の2種類はいずれも1箱170グラムで540円(税込み)。店頭とネットでも販売している。吉野社長は「白糖はサンショウが効いた切れのいい後味、黒糖はコクがある甘みを楽しめる。来年がいい年であるよう思いを込めて作っている」と話していた。